犬の慢性心不全

  犬の心不全
  (1) 犬の心不全の原因
犬の心不全には原因がいろいろありますが、特に多いのは僧帽弁閉鎖不全症という病気です。
僧帽弁は心臓の血液の流れを一定に保っている弁で、僧帽弁閉鎖不全症はこの弁に異常が起きることにより発症します。

  (2) 僧帽弁閉鎖不全症が発症する原因
現在のところ本当の原因は不明ですが、加齢と遺伝が関与していることが明らかになっています。

  (3) 僧帽弁閉鎖不全症になりやすい犬種
●キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル●マルチーズ●チワワ●プードル(トイ/ミニチュア)
●ダックスフント●ミニチュア・シュナウザー
(「小動物の心臓病学;メディカルサイエンス社」など参考)

  (4) 僧帽弁閉鎖不全症の性別発症状況
雄が雌よりも1.5倍かかりやすいことが知られています。

  (5) 僧帽弁閉鎖不全症
年齢別疾病発症順位

下の表を見てお分かりのように10歳を超えると発症率がとても多くなります。
年齢 5歳 6歳 8歳 10歳 12歳 14歳
発症順位 12位 12位 10位 2位 3位 1位
(2002年多摩獣医臨床研究会疾病統計 犬年齢別疾患より)

 


  僧帽弁閉鎖不全症になると

 
初期
特に症状はありませんが、聴診をすると血液の逆流による心雑音が聞こえます。正常の心音は「ドッ」「クン」と2つの音に聞こえますが、心雑音は「ザーン」と1つの音のように聞こえます。また、レントゲン検査で左心房の肥大が確認できます。
 
軽度〜中程度
心臓の肥大により気管支が圧迫されが出てきます。逆流の影響が肺まで及ぶと肺水腫になります。
元気がなくなり、運動時に呼吸困難が見られるようになります。
 
重度
肺水腫がひどくなり安静時にも呼吸困難が見られます。レントゲン検査では心臓全体の肥大が見られます。


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