12. 下痢

 猫の便はふつう固く、焦げ茶色で(食餌内容によって、少々異なります)、その回数は2日に1回〜1日に2回くらいです。
 下痢や軟便がみられたら、猫の一般的状態(元気、食欲の有無、嘔吐、発熱、腹痛の有無)とともに、下痢の回数、排便のしぶりの有無、量 、色合い、出血、異物(毛、草、寄生虫など)の有無などをよく観察してください。

●ポイント1
 一般的に、元気ならびに食欲があり、嘔吐、発熱、腹痛がみられない場合には、まず半日か一日水だけを与えて(牛乳は絶対にダメ)絶食させ様子をみます。
 それで下痢が止まってしまったならば、通常与えているキャットフードを少量ずつ何回にも分けて与えるようにしましょう。
 しかし、食餌を与えたらまた下痢が始まったという場合や、元気あるいは食欲がなかったり、嘔吐、発熱、腹痛などがある場合には、できるだけ早めに動物病院へ行って下さい。

 下痢の原因は本当に様々で、以下のようなものが考えられます。

●食餌の不適合 ●猫パルボウイルス感染症(いわゆるネコテンパー)
●細菌性腸炎 ●アレルギー性腸炎
●寄生虫、原虫等による腸炎 ●毛球など、異物によるもの
●中毒 ●腸の腫瘍
●肝臓、じん臓、すい蔵の障害 ●その他
コクシジウムオオシスト 犬回虫の卵

 これらの診断には、専門知識と様々な検査(糞便検査、血液検査、尿検査、×線検査、超音波検査)が必要になります。それぞれの場合で治療も大きく異なりますから、ポイント1で述べたように、少しでも状態が悪いと思われた場合には、すぐに動物病院へ行って下さい。

 
× 下痢がある場合には、絶対に水の代わりに牛乳を与えてはいけません。また、いくら元気・食欲があるからといって、長い間下痢、軟便を放置しますと、それだけ治りにくくなってしまいますので、注意が必要です。

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