11. 中毒


 はっきりとした因果関係が認められる場合(例えば、ある薬をのませて、しばらくして症状が出てきたなど)以外には、獣医師にとってさえ、一般的に中毒という診断を下すことは大変難しいことです。しかし、
(1) 突然の発症
(2) 強い消化器症状(血便、頻繁な嘔吐など)
(3)  けいれん、ふらつき
(4) 流涎(ヨダレの垂れ流し)
などが見られた場合には一応中毒も疑い、可能性のあるものについて頭を整理して動物病院へ行って下さい。


●ポイント1
中毒の原因としては、
(1)殺鼠剤
(2)殺虫剤

(3)除草剤
(4)人間用の内服液
  (特に非ステロイド系消炎剤、ある種の抗菌剤)
(5)漂白剤
(6)ガソリン
(7)不凍液
(8)石炭酸化合物
  (可能性のあるものとしてはクレオソート)
(9)ある種の観賞用植物などがあります。
(10)ある種のキノコ   

●中毒のおそれのある観葉植物名
アロカシア ひま
アマリリス チェリーローレル
アローグラス チャイナベリー
アボガド クリスマスローズ
アザレア むぎなでしこ
毒苺 コリダリス(けし科)
ベアーグラス クロッカス
バード-オブ-パラダイス シクラメン
ブラック-アイ-スーザン らっぱすいせん
ブラック-ローカスト ジフェンバチア
ブリーディング-ハート ジギタリス
ビタースイート 西洋ひいらぎ
ブラッドルート(けし科) ヒヤシンス
やぐるまぎく あじさい
つげ アイリス
キンポウゲ つた
ラジウム ジャスミン  など
シクラメン ヒヤシンス


 中毒が間違いなく疑われる場合には、動物病院への連絡を行うと同時に、出来るだけ速やかに毒物を吐かせる努力をするべきです。そのためには、できるだけ濃い塩水や、家庭用のオキシフルを5〜10cc 飲ませてみるとよいでしょう。
 ただし、1回試みて吐いてくれない場合は、何度も繰り返してはいけません。 吐物は必ず動物病院に持って行きましょう。

●ポイント2
 猫は注意深い動物で、めったに危険物を食べてしまうようなことはありませんが、体に付いたものは舐めて拭き取るくせがあります。中毒のかなりの部分は、この習性から起こることを知っておきましょう。


 
× 例え因果関係がはっきりしている中毒でも、決して自分一人で処理してはいけません。 できるだけ早く動物病院へ行って下さい。
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