1. 腎臓の役割と尿毒症

腎臓の役割

腎臓は、体にたまった老廃物や毒素をきれいにする働きをもっています。また体を維持する為の骨の代謝、造血、水分バランスの調節など重要な役割をもっています。

腎不全

腎臓の約75%以上の機能が何かの原因によって障害があると、異常な症状がみられるようになり、腎不全と診断されます。 慢性腎不全とはネフロンの機能が次第に低下していく状態であり、この段階的なネフロンの壊死と機能喪失は進行していきます。
※ネフロン nephron:腎臓の尿排泄系の構造単位
腎不全には、急性症と慢性症とがあり、一般にその状態が数ヶ月に渡って進行している場合、慢性腎不全といいます。

尿毒症

腎不全が進行すると、腎臓の機能が低下し、尿として体外に排出されるべき毒素が体内に蓄積される為、全身の臓器に様々な障害を起こします。この状態を尿毒症といい、一般 に兆候がみられる頃には、既に手後れになっているケースが多く見られ、ペットにとって非常に危険な状態になります。
慢性腎不全に罹ると、内科的治療による完全な腎機能回復は期待できません。しかし、進行を遅らせることは可能です。

2. 腎臓の構造


    (1) 髄質(ずいしつ)   (1) 腎小体(じんしょうたい)
(2) 腎盂(じんう) (2) 弓状動脈(きゅうじょうどうみゃく)
(3) 腎静脈(じんじょうみゃく) (3) 弓状静脈(きゅうじょうじょうみゃく)
(4) 腎動脈(じんどうみゃく) (4) 葉間動脈(ようかんどうみゃく)
(5) 尿管(にょうかん) (5) ヘンレのループ
(6) 腎乳頭(じんにゅうとう)    
(7) 皮質(ひしつ)    


    (1) 腎小体(じんしょうたい)   (1) 輸出動脈(ゆしゅつどうみゃく)
(2) 近位尿細管(きんいにょうさいかん) (2) 遠位尿細管(えんいにょうさいかん)
(3) ヘンレのループ (3) 輸入動脈(ゆにゅうどうみゃく)
(4) 遠位尿細管(えんいにょうさいかん) (4) ボーマン嚢(のう)
(5) 集合管(しゅうごうかん) (5) 糸球体(しきゅうたい)
    (6) 糸球尿細管(しきゅうにょうさいかん)
    (7) ボーマン腔(くう)

 

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